デザインの2つの役割

STEP1

今回は前回のデザインとはからもう少し発展させたお話をしたいと思います。

デザインの役割は大きく分けて2つあります。

後にデザイン理論の応用編デザインを作るファイブステップで出てくるのですが、

情報収集をして実際の制作に入る際に、

情報の質を「読ませる情報」と「見せる情報」とに分けると言うことを学習します。

コピーや説明など読んでほしい箇所のデザインと

一瞬目にして感覚を感じて欲しい箇所、

また全体から雰囲気や印象を受け取って欲しいためのデザインとを分けていきます。

そうすると、全体としてメリハリがあり、わかりやすくまとまります。

 

このことからもわかるように、デザインには役割があるのです。

収集した情報を、実際に「読ませる情報」と「見せる情報」とに分けるための学習は後に行います。

今回はそこにつながるそもそものデザインの明かりについて解説していきます。

これからデザインをしていく上で、知識として頭のどかどこかに置いておいていただけるといいかなと思います。

デザインの2つの役割

デザインの2つの役割とは

1.機能的デザイン

2.情緒的デザイン

です

それぞれの役割について1つずつ解説していきます。

機能的デザイン                                      

1つ目は、機能的なことを改善するためのデザインです

昨日=わかりやすく理解するためと考えていただければ良いです。

具体的にどういうことかと言うと

・読みやすい、見やすいか

・商品(サービス)を知らない人が見ても理解できるか

・次に、どのようなアクションを起こせばいいのかわかる? (連絡先等に迷いがない)

・数字や比較などは理解が早いか

などです。

例えば、キャッチとなるコピーに使っているフォントは読みづらくないか?

フォントのサイズは適切か?とチェックしてそうでない場合には、読みやすく、理解しやすくなるように改善するためのデザインを行います。

それはフォント、配色、レイアウト…様々な要素をしっかりと「デザイン」していくことで改善できます。

少し大げさな例ではありますが、具体例を見ていただきたいと思います。

これは東京の地下鉄のマップです。

見慣れている方には、どの色が何線か見てすぐにわかると思います。

東京に住んでない人も、どの駅にどうやって行けばいいのか?

がおおよそわかりやすいと思います。

では、ここから色を取ってみたいと思います。

どうでしょうか?当然わかりづらくなったかと思います。

 

 

色を使うことで格段に早く誤解なくスムーズに理解できると言うことがわかります。

このほか、わかりやすい例で言えば、統計などのデータをグラフ化することです。

集計しただけでは、そこから何が読み取れるか、必ずしも明らかではありません。

統計して得られた結果を、その目的に合わせて上手に使うことが重要で、グラフは結果を視覚的に表す、便利であり、自分の考えていることを相手に的確に伝えることができます。

参考:統計をグラフに表そう

言うならば、これは「デザインする」ということです。

 

問題点)複雑な路線を、日本人にも外国人にもわかりやすく、地図にするためには?

→駅名ごとに数字をつけてカラー配色をする。

わかりづらい伝わりづらいところ配色、フォント、レイアウト、素材などを使って

わかりやすく解説する。

これが機能的にデザインを働かせると言うことです。

逆に、デザインが機能していないと…

・読めない、読みづらい

・理解ができない、理解しづらい。

・何が言いたいのかわからない

・行動が起こせない

・誤解を招く可能性がある

と言うことが起こります。

このようにデザインをすることでより早く理解できる、読みやすくなる、わかりやすくなるためのデザイン。

これが機能的なデザインの役割です。

 

 

 

情緒的デザイン                                       

デザインのもう一つの役割は情緒に訴えるためです。

機能的デザインは、どちらかと言えば読ませて理解させるといった、左脳の感覚を刺激するものに対して、情緒的デザインは感情動かす、印象づけるためのもので、右脳を刺激します。

印象づけるためのデザインとはどういうものでしょうか?

 

例えば、ハンバーガーのポスターを見たとき。

瞬間的に「美味しそう!」あるいは「食べたい!」と思わせる。

これは視覚を使って感情に訴えています。

全体的なデザインもわかりやすく説明するよりも、勢いのある様が表現されています。

 

 

とろけるチーズや熱々を表現する湯気など、その暑さや匂いまでを伝えることができます。

デザインと素材で、トッピングが2倍!と言うことをここまでこだわって伝えることができるのです。

この他

思わず可愛い!と思うペットショップの広告。

飲みたい!と思わせる生ビールの広告。

など。

デザインには見た瞬間に〇〇したいや、〇〇するのは損だと言うことを感じさせる力があります。

また、瞬間的な感情でなくても

ランニングページやチラシなど、広告媒体全体からなんとなく体に良さそう、と感じる

なんとなく可愛い!と感じる

など、雰囲気や印象と呼ばれるものを作っていく。

これもデザインを使って徐々に訴求しているのです。

具体的なトンマナの作り方は、後のデザイン応用トンマナの箇所で学んでいきます。

まとめ、ここではデザインには大きく分けて2つの役割がある、と言うことを理解しておいてください。

それにより、自身でデザインを作っていく上で

・情報がわかりやすく伝わるのに充分か?

・どのような印象付けが必要なのか?

などの思考を巡らすきっかけとしてください。

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